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2020 年度 実施状況報告書

眼底自発蛍光を用いたレーザー光凝固の瘢痕形成過程を指標とした効果判定基準の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K09777
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

野崎 実穂  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (00295601)

研究分担者 高瀬 範明  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00812124)
小椋 祐一郎  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (70191963)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード従来凝固 / パターン凝固 / 瘢痕拡大 / 眼底自発蛍光
研究実績の概要

我々は、糖尿病網膜症に対する網膜光凝固の凝固斑を、眼底自発蛍光を用いて計測し、従来凝固とパターン凝固ともに1年で拡大するが、その拡大率は従来凝固で有意に大きいことを報告した(Higaki M et al, J Ophthalmol, 2018)。今回、3年の経過を同様に検討した。
対象は名古屋市立大学病院で網膜光凝固を施行した糖尿病網膜症症例のうち、12か月後、24か月後、36か月後まで経過を追えた8例14眼、男性7例、女性1例である。Optos200Tx、OptosCaliforniaを用いて自発蛍光写真を撮影し、血管アーケード近傍付近の凝固斑の面積を画像解析ソフト(ImageJ)を用いて計測し、視神経乳頭面積との比から拡大率を算出した。
凝固1か月後の凝固斑を1とすると凝固斑の面積は、12か月、24か月、36か月では従来凝固(5眼)1.32±0.05、1.55±0.21、1.64±0.20、パターン凝固(9眼)1.12±0.06、1.20±0.10、1.25±0.14となり、従来凝固がパターン凝固に比べて有意に拡大していた(p<0.01)。凝固1か月後との比較では、従来凝固、パターン凝固ともに12か月(p<0.01)、24か月(p<0.05)、36か月(p<0.05)で有意に拡大していた。一方、レーザー後12か月の時点と36か月の比較では、従来凝固ではさらに有意な拡大を認めたが、パターン凝固ではその拡大は有意ではなかった。
従来凝固は、3年後も有意に拡大していたが、パターン凝固では、3年後の拡大は有意ではなく、従来凝固よりも拡大率が小さいことが認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床データの収集はでき、拡大率の評価は予定どおり施行できた。

今後の研究の推進方策

今後は、眼底自発蛍光の定量比較を行い、マウスを用いた研究を行う。

次年度使用額が生じた理由

理由 物品購入の際に端数が生じた

使用計画 物品費として使用する

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公開日: 2021-12-27  

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