現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
培養角膜上皮細胞に分離されたエクソソームを導入したところ、細胞に取り込まれる像が観察可能であり、導入された細胞において、コントロール細胞と比較してKi67またはBrdU陽性細胞がコントロール群と比較して有意に増加した。さらに、導入細胞における遺伝子発現変化を解析するために、導入細胞とコントロール細胞のマイクロアレイ解析を施行した。 遺伝子発現解析では、導入細胞において513遺伝子の発現増加を認めた。これらの発現増加遺伝子の機能解析を施行したところ、cell cycle, cell membrane, transmembrane, cytoskeleton/microtubule, glycoprotein and signal peptideに関する遺伝子群が有意に増加していることが明らかとなった。このことから、前年度の結果と統合して、涙液中の細胞外小胞が、in vitroでの培養角膜上皮細胞において、生理的恒常性維持に関与する可能性が示唆された。
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