眼球運動時の視神経乳頭の血流変化を、LSFG-NAVIにて正常眼、原発開放隅角緑内障(POAG)眼、正常眼圧緑内障(NTG)眼(各30名30眼)で比較した。視神経乳頭全領域の血流は、正面位と比較し、正常群は内転位で減少、POAG群は内転位と外転位で減少、NTG群は内転位で減少し、眼球運動による乳頭血流減少が証明された。この変化と緑内障進行の関連については更なる研究が必要であった。また、斜視の代表疾患である、sagging eye syndrome(SES)と上斜筋麻痺の眼球運動時の眼位変化を測定し、SESは上斜筋麻痺と比較し上下偏位が小さいく、下方視での外方回旋変位が小さいことが判明した。
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