代表的な遺伝性角膜疾患であるTGFBIジストロフィに対し、CRISPR-Cas9を用いた角膜局所遺伝子編集の開発を行った。GFPマウスやGFP細胞を用いて検討を行った後、角膜ジストロフィモデルマウスの角膜にTGFBI遺伝子を切断するウイルスベクターを作成し導入したところ、角膜においてTGFBIの発現が抑制された。 また混濁が除去できても視機能が改善しなければ意味がない。代表的なTGFBIジストロフィである顆粒状角膜ジストロフィ(GCD)と格子状角膜ジストロフィ(LCD)の角膜混濁の視機能に及ぼす影響について検討したところ、LCDでは角膜後面の乱視がGCDでは散乱が視力と相関した。
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