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2023 年度 研究成果報告書

遺伝性角膜疾患に対する遺伝子治療実現のための基盤技術の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09808
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

臼井 智彦  国際医療福祉大学, 医学部, 教授(代表) (80282557)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード角膜ジストロフィ / CRISPR-Cas9
研究成果の概要

代表的な遺伝性角膜疾患であるTGFBIジストロフィに対し、CRISPR-Cas9を用いた角膜局所遺伝子編集の開発を行った。GFPマウスやGFP細胞を用いて検討を行った後、角膜ジストロフィモデルマウスの角膜にTGFBI遺伝子を切断するウイルスベクターを作成し導入したところ、角膜においてTGFBIの発現が抑制された。
また混濁が除去できても視機能が改善しなければ意味がない。代表的なTGFBIジストロフィである顆粒状角膜ジストロフィ(GCD)と格子状角膜ジストロフィ(LCD)の角膜混濁の視機能に及ぼす影響について検討したところ、LCDでは角膜後面の乱視がGCDでは散乱が視力と相関した。

自由記述の分野

眼科

研究成果の学術的意義や社会的意義

角膜ジストロフィに対しては現時点で根治療法はなく、角膜移植やレーザーなどの外科的に混濁を切除するしか方法がない。しかし移植をしても必ず再発が生じてします。本研究は角膜ジストロフィに対して根治療法を可能にする画期的な取り組みである。また角膜ジストロフィ患者がどのような視機能異常を呈しているのかに関しても全くわかっていなかったため、今回臨床研究も行い、混濁の除去のみならず、角膜の不整も改善しないことには視機能の改善が難しい例があることもわかった。
今後これらの研究がさらに発展することにより、遺伝性疾患で苦しむ方への一助となると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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