研究課題
加齢黄斑変性(age-related macular degeneration; AMD)は、失明原因の国内第4位、米国第1位を占め、加齢(老化)とともに進行することから、現代の高齢化社会においては世界的な社会問題である。新生血管からの滲出性変化による滲出型AMDは、薬物療法で治療されるが、原因不明で進行する萎縮型AMDの治療法は現時点では世界的に無い。喫煙とメタボリックシンドロームが危険因子で、前駆病変は網膜局所の脂質沈着である。一方、脂質代謝異常は小胞体ストレスを引き起こし、二次的ミトコンドリア異常を引き起こす。そこで、高脂肪食メタボリックシンドロームモデルマウスを用いて網膜病変を解析し、小胞体ストレスを標的として治療することでミトコンドリア異常・網膜変性・視機能低下が抑制されるかを解析する。これにより新規で世界初の萎縮型AMDに対する新規治療法の開発につなげる。既に、高脂肪食を継続的に摂取させたモデルマウスを作製し、メタボリックシンドロームを来していることを確認した。また、組織学的解析を開始した。
2: おおむね順調に進展している
既に高脂肪食メタボリックシンドロームモデルマウスの作製に成功し、網膜病変の解析を進めている。
網膜病変の解析をさらに進め、病態に関わるメカニズムを解明する。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
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