研究課題/領域番号 |
20K09809
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 美砂 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (30404966)
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研究分担者 |
小澤 洋子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (90265885)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 加齢黄斑変性 / 網膜 / 失明 |
研究実績の概要 |
加齢黄斑変性(age-related macular degeneration; AMD)は、50歳以上の1%以上が罹患する疾患であり、失明原因の国内第4位、米国第1位を占め、加齢(老化)とともに進行することから、現代の高齢化社会においては世界的な社会問題である。新生血管からの滲出性変化による滲出型AMDは、抗血管内皮増殖因子療法(抗Vascular endothelial growth factor療法;抗VEGF療法)で治療されるが、原因不明で進行する萎縮型AMDの治療法は現時点では世界的に無い。喫煙とメタボリックシンドロームが危険因子で、前駆病変は網膜局所の脂質沈着である。一方、脂質代謝異常は小胞体ストレスを引き起こし、二次的ミトコンドリア異常を引き起こしうるため、加齢により生じるミトコンドリア機能低下と相まってAMD発症の増悪因子となりうる。しかし、脂質代謝異常による網膜病変のメカニズムには不明の点が多い。そこで、高脂肪食メタボリックシンドロームモデルマウスを用いて網膜病変を解析し、小胞体ストレスが関連しうるか、および小胞体ストレスを標的として治療することでミトコンドリア異常・網膜変性・視機能低下が抑制されるかを解析する。これにより新規で世界初の萎縮型AMDに対する新規治療法の開発につなげる。既に、高脂肪食を継続的に摂取させたモデルマウスを作製し、メタボリックシンドロームを来していることを確認した。また、組織学的解析により、網膜色素上皮に脂質が沈着していることを示した。また、網膜電図により視機能が低下していることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既に高脂肪食メタボリックシンドロームモデルマウスの作製に成功し、網膜病変都市機能低下を来すことを明らかにした。
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今後の研究の推進方策 |
網膜病変の解析をさらに進め、病態に関わるメカニズムを解明する。
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次年度使用額が生じた理由 |
モデル動物のサンプル採取のタイミングの関係で、次年度に試薬を買うことになったため。
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