研究課題/領域番号 |
20K09832
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
谷岡 秀敏 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (90171834)
|
研究分担者 |
外園 千恵 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30216585)
戸田 宗豊 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30550727)
上野 盛夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40426531)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | primary cilia / 一次繊毛 / 角膜内皮細胞 |
研究実績の概要 |
眼炎症とprimary cilia発現との関係を解明;眼手術後や眼感染時には各種の炎症性サイト カインが増加することが知られている。炎症時の角膜内皮におけるprimary ciliaの発現変化を知るため、炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β、IL-6)を作用させた培養細胞について、primary ciliaを認識する抗アセチル化αチューブリン抗体を用いた免疫染色行い、primary ciliaの存在割合およびその長さの変化について調べた。その結果、サイトカインの添加により、primary ciliaの濃度依存性伸長が認められた。 primary ciliaの可視化による運動性の解明:培養細胞上のprimary ciliaを未固定で横から観察するため、直径約0.5mmの白色ガラス棒を作製してこの上にヒト培養内皮細胞を生着させ観察した。その結果、培養細胞上のprimary ciliaを未固定で横から観察することは可能であり、primary ciliaは自動性は無いが、長い物では水流やブラウン運動での揺らぎは観察できた。本結果については、The New Orleans Ernest N. Morial Convention Center, New Orleans, La,で開催された、ARVO 2023 Annual Meeting, April 23, 2023,にて”Observation of Primary Cilia Movement in Corneal Endothelial Cells on the Glass Rod”の演題で発表を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
世界的なコロナウイルス蔓延の影響で、培養液および試薬の到着遅延のため、一時研究を中断したため、研究の進捗が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
予定では本年度が最終年度であったが、来年度に研究期間を延長して残りの研究を実施する。また、予算として計上していたが、行えなかった海外学会での発表も来年度に実施する。並行して論文の投稿も進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
世界的なコロナウイルス蔓延のため、培養液および試薬の入手がストップしたことから、一時研究を中断した。また、予算計上していた、海外学会発表が実施出来なかったため、旅費の支出がされていないため、次年度に延長した。 次年度は残った研究の遂行と、研究成果について論文投稿および海外を含めた学会発表を行う予定である。
|