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2022 年度 研究成果報告書

強膜小胞体ストレスによる病的眼軸伸長の分子機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09834
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

池田 真一  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (50534898)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード近視 / 強膜 / 小胞体ストレス
研究成果の概要

強膜小胞体ストレスは、PERKとATF6の両軸を活性化し、強膜コラーゲンのリモデリングを経て、近視発症に必須の制御因子であることを明らかにした。レンズ誘発近視(LIM)マウスでは、強膜にERストレスが認められた。ERストレスに対する薬理学的介入は、近視の進行を誘発または抑制した。LIMはIRE1、PERK、ATF6を活性化し、PERKとATF6を薬理学的に阻害すると近視進行が抑制された。LIMにおけるコラーゲン線維の薄膜化および制御不能なコラーゲンの発現は、4-PBA投与により改善された。強膜小胞体ストレスへの介入は近視抑制・治療薬として有望であることが示された。

自由記述の分野

眼科学 細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近視はアジア圏を中心に急増している。眼球が前後方向に伸長することが近視の本体であるがその伸長により後眼部に物理的な負荷が加わることで視覚障害につながることが報告されてから眼軸伸長への介入の必要性が認識されるようになったが、効果的な方法は現存しない。本研究により見出された強膜小胞体ストレスへの介入は極めて効率的に眼軸伸長、近視進行を抑制したことから本研究を元とした薬剤開発は急増する近視に歯止めをかける可能性があり、社会的に非常に意義深い研究成果が得られた。

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公開日: 2024-01-30  

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