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2023 年度 実施状況報告書

β3インテグリン遺伝子導入ヒト表皮角化細胞を用いた難治性潰瘍に対する新規再生医療

研究課題

研究課題/領域番号 20K09847
研究機関岡山大学

研究代表者

久保 美代子  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (00098609)

研究分担者 牧野 英一  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (90314674) [辞退]
山本 健一  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (00711798)
木下 理恵  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (40518297)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードβ3インテグリン遺伝子導入ヒト表皮角化細胞 / 難治性潰瘍 / 再上皮化 / 再生医療
研究実績の概要

令和5年度
β3インテグリン遺伝子導入ヒト表皮角化細胞(αvβ3発現HK)のフィブリン(FB)ゲル上での諸細胞機能(接着、増殖、移動)促進ならびにin vivo細胞移植実験における再上皮化促進の分子機構解明を行った。無血清・低Ca (0.1 mM) 培地で培養したαvβ3発現HK について正常ヒト表皮角化細胞 (normal human keratinocyte: NHK)との比較でRNAシーケンスを行い、αvβ3発現により制御される重要遺伝子(接着、増殖、移動に関わる)の同定を行った。それらの結果のうち、αvβ3発現HKでのITGB3、FN1のmRNA発現の上昇に注目し、さらにqPCRを行った。同検査によりFN1とフィブロネクチン(FN)受容体インテグリン(αv、α5、β1、β3、β6)について両細胞間で有意差があるかを検索した。その結果、αvβ3発現HKでITGB3、FN1 の相対的mRNA発現レベルがNHKと比較して有意に増加した。しかし、ITGBV、ITGA5、ITGB1、ITGB6の相対的mRNA発現レベルに違いはなかった。加えて、変性コラーゲン上で培養したαvβ3発現HKについてNHKと比較してRNAシーケンスを行った。結果は同様にαvβ3発現HKでITGB3、FN1の相対的mRNA発現レベルがNHKよりも有意に増加した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の状況で研究体制がかなり制限された時期があったため。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、αvβ3発現HKの創傷治癒促進 (再上皮化促進) 効果の分子機構解明をさらに進める。特にMMP遺伝子ならびにfibrinolysisに関与する遺伝子について解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] β3インテグリン遺伝子導入ヒト表皮角化細胞を用いた難治性潰瘍に対する新規再生医療の開発2023

    • 著者名/発表者名
      久保美代子、山本健一、木下理恵、米澤朋子、大橋俊孝、阪口政清
    • 学会等名
      第55回日本結合組織学会学術大会

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公開日: 2024-12-25  

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