研究実績の概要 |
本研究では、ヒト脂肪組織常在性血管内皮前駆細胞(adipose-resident endothelial progenitor cell; AEPC)の調製法の確立、及びAEPCの細胞特性について学会報告と論文報告をした(Saito N., et al., Scientific Reports, 12: 1775, 2022)。次に、疾患マウスモデルへの培養AEPCsの細胞治療試験を行った。ヌードマウスの皮膚に放射線障害性難治性潰瘍を作製し、ヒト培養AEPCsを移植して創傷治癒試験を行った。結果は、培養AEPCs投与による放射線障害性難治性潰瘍の創傷治癒能の改善効果が示唆された(Mori M., et al., Plastic and Reconstructive Surgery, accepted)。以上から、AEPCが再生医療の新しい細胞集団となりうる可能性が示唆された。本研究は、引き続き検証を進める予定である。
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