研究課題/領域番号 |
20K09862
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
岡野 純子 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50447968)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 骨髄移植 / 骨髄細胞 / 皮膚欠損創 / 熱傷 / 再生 |
研究実績の概要 |
マウス背部にi) 筋膜上での全層皮膚欠損創、ii) 筋膜を含めた皮膚軟部組織欠損創、の2種類の創を作成後、止血剤として用いられるコラーゲンスポンジを貼付したまま、6週後の創を観察した.コラーゲンスポンジ貼付群は、何も貼付せずに放置した群(対照群)と比較して著明に創面積が縮小した.さらに組織学的解析において、毛包や脂腺といった付属器が一部再生している可能性を見出した.このメカニズムを明らかにするため、GFPマウスから骨髄細胞を採取し、10Gyの放射線を照射した野生型マウスに移植した.1ヶ月後の骨髄移植マウスの血液中のドナーの割合(GFP細胞)をFACSで測定したところ、80%を超えていた.このマウスに同様にi),ii)の欠損創を作成したところ、マウスが死んでしまい解析まで至らなかった.おそらく、骨髄移植マウスは野生型マウスよりストレスに弱いせいと考え、現在骨髄移植マウスにとって最適な創作成を模索中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍にて、臨床の仕事(コロナチームに参加要請)の負担が大きくなり、今年度の達成目標から大幅に遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍による臨床の仕事増は相変わらずであるが、効率的に実験を進めていきたく考えている.
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で臨床のエフォートが大きくなり、実験が大幅に遅れた.
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