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2023 年度 研究成果報告書

糖尿病性足潰瘍の骨髄炎の発症には終末糖化産物による微小血管障害が関与するか

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09863
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関順天堂大学 (2021-2023)
神戸大学 (2020)

研究代表者

藤井 美樹  順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (80444602)

研究分担者 榊原 俊介  神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (50444592)
寺師 浩人  神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (80217421)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード糖尿病性足潰瘍 / 骨髄炎 / AGE / 腱
研究成果の概要

足趾潰瘍により断端形成術を施行した64名64趾に対し、抗AGE抗体を用いた足趾腱の免疫組織化学染色を施行し、52趾の腱の栄養血管内皮細胞にAGEの沈着を確認した。次に骨髄炎を合併した12名の糖尿病性足潰瘍患者から、足趾切断術の際に摘出した15趾について研究した。グラム染色を確認できた部位は骨髄9趾、軟部組織14趾、腱12趾、骨端11趾、腱付着部10趾、骨幹2趾であった。2つの研究からAGEの微小循環障害による腱の脆弱性により細菌感染が生じやすくなり、腱をつたって運ばれた細菌が付着部である骨端部から骨髄内へ侵入し骨髄炎を生じることが強く示唆された。

自由記述の分野

創傷治癒

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、生活習慣の変化に伴い日本でも糖尿病患者は増加し、それに伴い糖尿病性足潰瘍を発症する患者も増加している。糖尿病性足潰瘍が骨髄炎を合併すると切断になる危険性は非常に高くなり、患者のADLの低下だけでなく医療経済的にも大きな問題となる。骨髄炎発症のメカニズムが解明されれば、骨髄炎を予防する方法の解明やより効果的な抗生剤の投与方法に繋がる可能性があり社会的意義は大きい。AGEによる腱の栄養血管の微小血管障害が骨髄炎発症の一要因であることが判明すれば、AGE形成阻害薬が骨髄炎の新たな治療薬となる可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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