研究課題/領域番号 |
20K09874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
古川 洋志 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00399924)
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研究分担者 |
田中 真美 (茂利真美) 愛知医科大学, 医学部, 助教 (00634156)
石川 早紀 愛知医科大学, 医学部, 助教 (20768915)
有沢 宏貴 愛知医科大学, 医学部, 助教 (50850707)
安村 恒央 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (60436607)
渡辺 秀人 愛知医科大学, 分子医科学研究所, 教授 (90240514)
梅本 泰孝 愛知医科大学, 医学部, 講師 (90465526)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | リンパ節移植術 |
研究成果の概要 |
血管吻合の不要なリンパ節移植の開発を、ラットのリンパ節移植モデルを作成し移植後4週間で、リンパ流の再開通と移植リンパ節の病理組織学的検討を行った。移植リンパ節の63%にリンパ流の再開通を認め、63%にリンパ節の構造を認めた。他は変性や壊死を認めた。成績向上を目指して、リンパ節を破砕して懸濁液として移植する試み(マイクログラフト法)、懸濁液のゲル化(コラーゲンとフィブリン)や、人工真皮併用による移植方法へ研究を進めた。セルブロック法での懸濁液の観察は、細胞塊が観察されたが、ゲル化し移植した結果は移植組織の同定が困難であった。人工真皮併用では移植した人工真皮とその内部にリンパ節の細胞を確認できた。
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自由記述の分野 |
形成外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のリンパ節移植術では、リンパ節の構造の温存を優先して、細胞の生着やリンパ管新生のポテンシャルを後回しにしているのではと考えた。そこで臨床で既に使用されている組織破砕器を用いて、リンパ節の構造を一旦破砕して移植するマイクログラフト法を検証することとした。細胞外微小環境の制御としてコラーゲンゲルとフィブリンゲルを用いて、破砕された組織の足場として破砕リンパ節と共に移植した。移植には成功しなかったが、人工真皮では組織の定着を認めた。リンパ節などの小器官は、マイクログラフト法により、血管吻合を要しない次世代の移植へと進むと思われる。
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