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2023 年度 研究成果報告書

骨芽細胞が産生する新規SLRPを介した脂肪細胞分化・脂質代謝の制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09875
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57010:常態系口腔科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

田村 正人  北海道大学, 歯学研究院, 特任教授 (30236757)

研究分担者 田村 潔美  北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (90399973)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード骨芽細胞 / 脂肪細胞
研究成果の概要

組換えオステオアドへリンタンパク質を作製し、このオステオアドへリンを3T3-L1細胞に加えて培養したところ、Oil RedO陽性の脂肪滴の増加が観察され、PPARγ、LPLおよびUCPのmRNA発現量が増加した。欠失変異型組換えオステオアドへリンを作製し、検討した。ロイシンリッチリピートドメインを欠失させたものでは、脂肪滴形成の増加が抑制され、PPARγなどのmRNA発現の増加が抑えられた。骨芽細胞が産生する分子であるSLRPの一つであるオステオアドへリンのロイシンリッチリピートドメインを介する結合による、脂肪細胞分化および脂質代謝を調節する新たな分子機構の存在が明らかになった。

自由記述の分野

口腔生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨芽細胞が産生するSLRPの一つであるオステオアドへリンに注目し、この分子が脂肪組織の脂肪細胞分化や肝臓などの遠隔臓器における脂質代謝にどのような影響を及ぼすか、そして異種組織間における機能的クロストークとこれらのメカニズムの詳細を明らかにすることを目的とした研究である。オステオアドへリンは脂肪細胞分化と脂質代謝を正に制御することを見出した。代謝調節臓器としての骨の役割を解明した本研究の成果は、これらの機構を応用した効果的な組織再生法の開発のみならず、いわゆる生活習慣病である肥満や糖尿病といった疾患に対する対策の一端となると考えられ、その意義は大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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