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2022 年度 研究成果報告書

ヒト口腔癌における制御性T細胞の新規制御メカニズムの解明と治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09911
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

今井 優樹  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (30440936)

研究分担者 志馬 寛明  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70372133)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード補体
研究成果の概要

近年、C5aR が FOXP3+制御性T細胞 (Treg) を介して抗腫瘍免疫を抑制することが示されている。しかしながら、腫瘍微小環境でTregを活性化するC5aRの役割は、未だ明らかにされていない。 そこで、ヒト頭頸部癌患者および健常人組織に浸潤したリンパ球における C5aRの細胞特異的発現を公開されているscRNA-seqデータを用いて検討した。C5AR1の発現は、HNSCC浸潤TregはC5aRを発現は検出できなかったが、単球/樹状細胞 (DC) クラスターで高発現していた。 これらのデータは、C5aR がTregを間接的に活性化するが、直接的に活性化しないことを示している。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗腫瘍免疫応答の抑制に中心的な働きを担うTregに対してC5aRがどのように作用するかは未だに明らかでない。また、これらの報告はマウスモデルのみで、ヒトの腫瘍浸潤リンパ球を用いたC5aRの検討は皆無であり、それをヒトで明らかにした意義は大きいと考える。さらなる研究は必要だが、本研究により、C5aRの阻害剤は新たな癌治療薬となる可能性が示された。その上、免疫チェックポイント阻害剤とは作用点が異なるため、併用することで相乗効果が期待できる。さらに、口腔癌のみならず、口腔癌以外の難治癌にも応用の可能性があり、次世代の新しい癌治療薬として期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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