現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.老齢ラット顎骨由来骨芽細胞(RAOB)の採取、培養は、50歳以上の中高齢者の歯周病患者を想定し、70週齢のSDラット雄の下顎肢より骨片を採取、コラゲナーゼ法にて分離、培養し、3 個体から各分画を凍結保存した(RAOB1F3,4,5、RAOB2F3,4,5、RAOB3F3,4,5)。コントロールの骨芽細胞として7週齢のラット下顎肢から顎骨由来骨芽細胞を採取した。これらの細胞をBMP-2添加した骨分化誘導メディウムで14日間培養し、アリザリンレッド染色を行ったところ、老齢RAOBと若年RAOBの骨形成能に差はないと考えられた。 2.GelMA-RFの作成に関してはこれまでの経験を生かし、再現性は高いため、材料や器具のメンテナンスを行った。 3.歯周病モデルへの細胞移植実験に関しては、歯周病モデルラットを作成し、細胞移植する前に大腿骨に骨欠損を作成し、プレ実験を行うこととした。その結果、CT撮像による骨欠損部骨再生率は、何も移植しないコントロール、RAOBのみ、GelMAのみ、RAOB-GelMA複合体の中でRAOB-GelMA複合体がもっとも高い結果を示した。8週齢のSD雄ラットの上顎第1大臼歯の近心部の歯肉を切開剥離し、重度歯周病を想定したが、欠損作製が想定よりテクニックセンシティブであることが判明した。そのため、歯周病モデルラット作成が遅れている。
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