研究課題/領域番号 |
20K09958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
讃井 彰一 九州大学, 大学病院, 講師 (70507780)
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研究分担者 |
福田 隆男 九州大学, 大学病院, 講師 (80507781)
武富 孝治 久留米大学, 医学部, 准教授 (10553290)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アメロジェニン / テプレノン / GRP78 / 血管新生 / 創傷治癒 |
研究成果の概要 |
GRP78発現を増強する化合物テプレノン(GGA)にて歯根膜細胞を刺激したところ、遊走活性の亢進に加えて、血管新生作用のあるAngptl4と上皮細胞成長因子ファミリーの一つであるアンフィレグリンの分泌が確認された。さらに、テプレノン単体刺激群と比較してテプレノン+アメロジェニン複合刺激群において、遊走活性の相乗的な促進と共に、血管新生誘導因子であるIL-8、MCP-1、IL-6の発現が確認され、その分泌亢進によりヒト臍帯静脈内皮細胞の管腔形成が誘導された。つまり、テプレノンとアメロジェニンの複合刺激は歯根膜遊走を強力に促進し、さらに創傷治癒・血管新生を誘導する可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
歯周病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりテプレノン(GGA)・アメロジェニンによる組織再生のメカニズムが証明されたため、将来的に安価かつ安全な歯周・歯髄組織再生薬によって医療福祉政策に大きく貢献する可能性が示唆される。さらに、免疫抑制剤や治癒促進剤等として医科領域まで適応範囲を拡げることができれば、医療費の抑制にも繋がるかもしれない。
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