研究課題/領域番号 |
20K09986
|
研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
米田 雅裕 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10253460)
|
研究分担者 |
廣藤 卓雄 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10189897) [辞退]
谷口 奈央 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (60372885)
瀬野 恵衣 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (60780426) [辞退]
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 口臭 |
研究実績の概要 |
口臭は口腔内のタンパク質を歯周病原性細菌のプロテアーゼ等が分解し、揮発性硫黄化合物(VSCs)が産生されることで発生する。われわれはこれまで乳酸菌プロバイオティクスの摂取により口臭が減少することを報告してきた。しかし、乳酸菌による口臭抑制は口腔内細菌叢の改善に期待するため、早期の口臭減少を望む患者の希望に応えることは難しい。 そこで、本研究では、そういった患者の要望に応えるために更に効果的な口臭コントロール法を2つの方法で実現させることを目指す。1つ目は乳酸菌タブレットにメイラード化した希少糖を添加してVSCsを消去することであり、2つ目はさらにラクトフェリンを添加して歯周病原性細菌およびプロテアーゼ活性を抑制することである。 食品加工時に発生する硫化水素は味や風味を損なうが、メイラード化した糖が存在すると硫化水素が消去され、商品価値が上がることが知られている。この知見を応用してわれわれはP. gingivalis 超音波抽出物にメープルシュガーを添加するとVSCsが減少することを確認した。 われわれは希少糖アルロースをメイラード化するとVSCsが減少することを確認した。また、ラクトフェリンおよびラクトフェリンサプリメントがVSCs産生に関与する細菌性プロテアーゼ活性を抑制することを確認した。 現在、さらに関連する研究を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
希少糖研究、ラクトフェリン研究はほぼ順調に進んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
希少糖によるVSCs減少メカニズムをさらに詳細に検討し、臨床研究を推進する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響で予定していた国際学会に参加できなかった。次年度は国際学会に参加し、新規の測定実験を行う予定。
|