今後の研究の推進方策 |
研究実績の概要に記載した実験ⅠおよびⅡについてはプロアントシアニジン (PA)の投与条件を変えて再試験を行うとともに、卵巣摘出ラットより採取した腸内細菌の培養とPA 添加の影響(菌叢解析およびLC-MSによる代謝物解析)を検討する。 先行の糞便培養研究(Gonzalez-Barrio et al., Drug Metab. Dispos. 39:1680, 2011;James et al., Molecules, 24:744, 2019;Choe et al., Agric Food Chem, 66:9309, 2018; Choe et al., Food Func, 10:2461, 2019; Choe et al., Molecules, 26, 1478, 2021)を参考に、術前および術後2および4週間目の糞便を窒素ガスバブリングにより脱酸素化した培地で嫌気培養する。各種濃度のPAは、予め培地に添加しておく。37℃で振盪しながら72時間まで経時的にサンプルを採取する。菌叢はPCRにて門および属レベルで解析し、PAおよびその代謝物はメタノール抽出後LC-MSにて分析する。糞便採取のタイミングは、結果をみながら適宜変更する。
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