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2022 年度 研究成果報告書

幹細胞を誘導し高度立体構造をもつ歯根膜シートを創製するマイクロ・ナノパターン探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K10006
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

吉田 靖弘  北海道大学, 歯学研究院, 教授 (90281162)

研究分担者 赤坂 司  北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (00360917)
玉井 美保  沖縄科学技術大学院大学, 免疫シグナルユニット, スタッフサイエンティスト (20619704)
鈴木 伸吾  北海道大学, 歯学研究院, 技術職員 (70847839)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードマイクロナノパターン / 幹細胞 / ES細胞 / 乳歯歯髄幹細胞 / 歯根膜再生 / 象牙質再生
研究成果の概要

本課題では幹細胞として胚性幹細胞(ES細胞)および乳歯歯髄幹細胞(SHED)に注目し、各種微細パターン上での細胞挙動を検討した。マウスES細胞をマイクロパターン上で培養し、三胚葉の分化マーカーを免疫染色した。多くのパターンでは外胚葉>内胚葉>中胚葉の順で多かったが、2μm以下のパターンの一部では内胚葉への分化の割合が少し上昇した。次に、SHEDのマイクロパターン上での細胞挙動を検討した。細胞接着では付着数に差がなかったが、細胞増殖や石灰化では特定のパターンにて促進が観察された。以上より、パターンのデザインにより幹細胞の挙動を制御できる可能性が示唆された。

自由記述の分野

歯科理工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義としては、研究成果であるパターンによる幹細胞の挙動制御は、将来的には歯根膜や象牙質を含む歯牙および歯周組織再生に繋がる。また細胞挙動の形状による制御の法則を導くことができるためバイオマテリアルの学問領域を広げることとなる。
本研究の社会的意義としては、重度の歯周病やインプラント周囲炎での歯の脱落の治療に繋がることが考えられる。現在、国民のQOLを大きく低下させるこれらの疾患は、早急に解決すべき課題であるとともに、解決が難しい課題でもある。一つの解決法としては正常な歯根膜の再生があり、特にパターン基材で再生ができれば、比較的安価な治療法となる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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