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2020 年度 実施状況報告書

”舌の老い”とは?エピジェネティクスの視点からオーラルフレイルに迫る

研究課題

研究課題/領域番号 20K10024
研究機関北海道大学

研究代表者

浮田 万由美  北海道大学, 大学病院, 助教 (10778971)

研究分担者 山口 泰彦  北海道大学, 歯学研究院, 教授 (90200617)
田村 正人  北海道大学, 歯学研究院, 教授 (30236757)
松下 健二  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 口腔疾患研究部, 部長 (90253898)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードエピジェネティクス / 舌 / 老化 / フレイル / オーラルフレイル
研究実績の概要

口腔機能低下症はオーラルフレイルの構成因子であるとして保険病名に導入された。特にご高齢の患者さんは、ご自身で口腔機能が低下していることに気づかないこともあり、また、「歳のせい」として見過ごされてしまうこともあるが、早い段階で発見できれば、機能訓練を行って歯科医学的に介入することで、口腔機能の低下を予防または進行を遅らせることができる可能性がある。
口腔機能低下症の診断にはいくつかの評価項目があり、その1つに舌の運動がある。脚の筋トレなどのように、舌の筋トレを行うことは口腔の機能低下防止に役立つことも報告されているが詳しいことはわかっていない。
エピジェネティックな遺伝子制御メカニズムは、環境因子によっておこる遺伝子の塩基配列によらない遺伝子制御メカニズムである。近年、筋トレはこのメカニズムを引き起こす環境因子の1つに該当する可能性が報告された。
そこで、舌について、老化とエピジェネティックな制御に関係があるか調べることとした。マウスの舌に様々な染色を行い、老化にともなって起きる舌組織の変化とエピジェネティックな制御に関わるタンパクの発現には何か関連があるか調べた。
成熟マウスおよび老化マウスを灌流固定した後、舌を採取し組織化学染色と免疫組織化学染色を行った。舌の筋線維の減少など老化にともなって観察される筋肉組織の変化が本研究においてもみられたが、より良い実験条件の探索を含め、研究を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス流行の影響で研究を休止したため。医局の人事が変更になり、欠員補充が予定通りなされず、研究時間の確保が一時困難であったため。

今後の研究の推進方策

予定していた内容を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

これまでに行った研究の際に購入した試薬などで、本研究でも使用できるものがあったため。
次年度使用額は、これまでに使用したことがない新たな試薬等の購入に充てる予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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