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2022 年度 実施状況報告書

15年間のコホート研究による口腔機能と全身的健康・疾患との相互関係についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K10033
研究機関大阪大学

研究代表者

榎木 香織  大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (30632145)

研究分担者 池邉 一典  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70273696)
八田 昂大  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (60845949)
三原 佑介  大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (30779096)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード高齢者
研究実績の概要

本研究の目的は,約600名の高齢者を対象に5年間隔で調査する15年間のコホート研究を行い,歯や口腔機能,またそれらの変化と全身の健康状態や疾患の罹患,ならびに口腔関連QOLの双方向の影響について明らかにすることである.
2022年度はCovid-19の影響により,本来予定していた集合型の対面調査を実施することができず,対象者にアンケートを送付することによる郵送調査に変更し,返送されてきたアンケートを集計することにより,口腔機能と健康との関連の解析を行った.
2022年7月に対象者1448名にアンケート調査依頼書を郵送にて送付し,アンケート調査に同意の得られた500名に対してアンケート調査票を送付した.返答が得られたのは平均年齢82.0歳の高齢者459名(男性228名,女性231名)であった.なお,各アンケートにおいて回答の得られなかった項目がある場合は,解析から除外した.基本チェックリストにおいて該当項目数は,25項目中平均5.6項目であった.オーラルフレイルのセルフチェック表の結果,オーラルフレイルの危険性が高い者は48.8%,危険性がある者は24.0%,危険性が低い者は27.2%であった.
マンホイットニーのU検定の結果「残っている自分の歯が20本以上ありますか?」という問いに「はい」と答えた者は66.4%であった.20本以上ないと答えた者は,あると答えた者と比較して,基本チェックリストにおける該当項目数が有意に多かった(p<0.01).また,20本以上ないと答えた者は,オーラルフレイルのリスクが有意に高かった(p<0.01).

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Covid-19蔓延のため対面調査が不可能であったため郵送調査に切り替えた.そのため,本来予定した調査が十分に行うことができなかった.

今後の研究の推進方策

次年度は,対面調査を行うことで本来予定してた項目の調査を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

Covid-19の影響により,対面調査ができずにアンケートの送付による郵送調査に切り替えた.その結果として,対面調査にために必要な物品の購入費が少なくなったことで当初より出費が少なくなったことに加え,国際学会に参加できずに成果発表費が予定よりも少なくなったことも原因と思われる.
次年度は,対面調査を再開し,学会に参加し成果発表をおこなうことで,今年度に生じた差額を使用することを検討している.

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公開日: 2023-12-25  

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