研究課題
再生医療において、3次元的な構造をもつ臓器を作製することは大きなチャレンジである。これまでに、我々は幹細胞を分化、誘導することで、ある種の臓器の特徴を示す細胞群を培養する事には成功したが、解剖学的に正常な構造をもつ臓器の作製には至っていない。その原因として、3次元的な構造の欠如が挙げられるのではないかと考えた。そこで本研究では、3次元的な臓器の解剖学的構造に着目し、細胞培養の制御を試みることとした。組織の発生の初期段階では、上皮系の細胞群と間葉系の細胞群が相互に作用しながら発生過程が進んでいくことが知られている。そこで、我々は異なった由来を持つ細胞を三次元的に配列するため、上皮系、間葉系の幹細胞の樹立に向けて培養条件の検討を行った。また、細胞を3次元的に構築する上で、個々の細胞では操作性が悪く、意図した形態に制御することが困難であった。そこで、500マイクロメートル程度の細胞塊を作製し、その細胞塊を用いて細胞のハンドリングを行うこととした。我々は樹立した細胞群から細胞塊を作製する上での培養条件についての知見を深めることができた。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
The International Journal of Prosthodontics
巻: in press ページ: in press
Journal of Clinical Medicine
巻: 10 ページ: 2386~2386
10.3390/jcm10112386
Journal of Periodontology
巻: - ページ: -
10.1002/JPER.21-0294
Materials
巻: 14 ページ: 6489~6489
10.3390/ma14216489