• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

転移がん発症に及ぼす咀嚼刺激の影響

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K10065
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

東 華岳  産業医科大学, 医学部, 教授 (20273146)

研究分担者 久保 金弥  名古屋女子大学, 健康科学部, 教授 (00329492)
飯沼 光生  朝日大学, 歯学部, 教授 (70184364)
小野塚 実  名古屋女子大学, 医療科学部, 教授 (90084780)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード転移がん / ストレス / 咀嚼刺激
研究成果の概要

転移がんモデルマウスに対するストレス負荷と咀嚼刺激の影響を検討した。対照群に比べ、ストレス群の肺転移巣が有意に増加した。血中コルチコステロン量と転移がん組織のグルココルチコイド受容体、アドレナリン受容体、転移がん関連遺伝子と酸化ストレス因子の発現が上昇した。ストレス負荷中に咀嚼刺激を与えると、肺転移巣が減少した。血中コルチコステロン量と転移がん組織のグルココルチコイド受容体、アドレナリン受容体、転移がん関連遺伝子と酸化ストレス因子の発現が低下した。これらの結果よりストレス負荷中の咀嚼刺激はストレスホルモンとその受容体を介し転移がんの進行を抑制しているものと考えられる。

自由記述の分野

医歯薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ストレス緩和とストレス性転移がんの発症・進行に及ぼす咀嚼刺激の効果をシステム的に解明し、がん患者のヘルス・プロモーションを支える口腔器官の介入を世界初の情報として国内外に発信する上で、学術的かつ社会的に大きな意義がある。今後のがん患者の増加が医療費をさらに押し上げ、近い将来医療経済を揺るがすことが懸念されている中、がんの発症・転移素因が咀嚼刺激によって解除される機構が解明されることにより、「がん治療における口のケア」と同様に、「がん予防における咀嚼行為」の取り組みが可能になり、医療費の削減に大きく寄与することが期待できる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi