研究分担者 |
渕上 貴央 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (40772439)
岸田 昭世 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50274064)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60217875)
田口 哲志 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, グループリーダー (70354264)
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研究実績の概要 |
研究の方法 1)HxAlGltnが生体組織で血管新生に与える影響の解析。ラット背部に創部を作成し、HxAlGltnを創部に適応して、血管新生がコントロール群(創部のみ)と比較してどれくらい変化するかを確認した。2)ラット創部に認められた新生血管の大きさを比較した。3)MT3T3-E1細胞を用いて、オクタリン酸カルシウム・コラーゲン複合体がどのように骨分化シグナルに影響をするかを評価した。 結果 1)HxAlGltnはコントロール群と比較し、血管新生が促進された。また、周囲の軟組織治癒は正常組織に近似した上皮の厚みやコラーゲンタイプ1の発現が認められた。2)HxAlGltnはコントロール群と比較し、新生血管は有意に大きいものが認められた。3)オクタリン酸カルシウム・コラーゲン複合体から溶出した培地中の成分が骨芽細胞の骨形成転写因子(Osterix, Runx2, ALP, OCN)発現を誘導することで、骨分化を促進している可能性が示唆された。これまで行ってきたHxAlGltnを用いた創傷治癒における動物実験のデータをまとめ、論文投稿を行い国際誌に掲載された。(Koga T, Kibe T, et.al. Oral Science International 2020)オクタリン酸カルシウムコラーゲン複合体を骨芽細胞株へ適応したところ、OsterixとRunx2および、Ⅰ型コラーゲン、ALP、OPN、OCNなどの骨分化マーカー全般の著明な発現、石灰化の亢進を確認されたため、この結果をまとめ第66回日本口腔外科学会総会・学術大会にて学会発表を行った。また、オクタリン酸カルシウムの臨床データについては国際誌へ投稿し、掲載された。( Kibe T, et.al. J Oral Maxillofac Surg 2021)
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