研究課題/領域番号 |
20K10122
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
榮田 智 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80325662)
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研究分担者 |
柳本 惣市 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (10315260)
佐々木 美穂 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (10437874)
高木 幸則 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (30295084)
角 美佐 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (90284702)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | リンパ節 / US |
研究実績の概要 |
超音波画像(Dモード画像、Bモード画像)をそれぞれ、トレーニング用:検証用:テスト用に、7:2:1に分類した。トレーニング用および検証用の画像上では、転移リンパ節についてのみ、アノテーションソフトウェアを用いバウンディングボックスを作成し、転移リンパ節についての情報を作成したYOLOv7を用いた転移リンパ節検出モデルに学習させました。検出されたリンパ節に表示されるconfidence scoreに基づいて、B-mode model-1、B-mode model-2、D-mode model-1、D-mode model-2の4つのモデルを作成した。B-mode model-1、D-mode model-1については、検出時に示される信頼度スコアが0.1以上を閾値とした。またB-mode model-2、D-mode model-2については、それぞれROC曲線より算出した、0.23、0.48を閾値とした。これらのモデルから得られた結果を経験豊富な放射線科医と経験の浅い研修医と比較し、診断性能を評価した。比較項目は、Recall、Precision、F1-score、False-positive rate for non-LN area、Accuracy、AUCであった。 結果として、①B-modeでの診断性能は、model-1およびmodel-2ともに放射線科医より低いが、研修医より高かった。②D-modeでの診断性能は、model-1のRecallは放射線科医より高かったが、他は低かった。またmodel-2の診断性能は放射線科医と同等であった。このことから、今回作成したモデルは超音波頸部リンパ節診断のサポートに役立つことが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの研究を、論文として発表できた。また5月の学会で発表を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
モデル解釈分析を行い、診断根拠の明確化を行う。また、B-modeとD-modeの融合モデルの作成を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
R5年度は、モデル解釈分析や融合モデル作成を行うことができなかった。そこでR6年度はこれらを行う予定であり、データ解析や資料整理のための人件費、謝金として用いる予定である。また、結果発表のための旅費や論文作成の費用にも用いる予定である。
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