歯原性腫瘍の患者サンプルからDNAを抽出し、遺伝情報の解析を行った。エナメル上皮腫患者サンプルを用いてBRAF変異の解析を行った結果、83%にBRAF変異(V600E)が認められた。また、抗BRAF V600E抗体を用いて免疫組織化学的染色を行なった結果、変異の存在を検出することが可能であった。このBRAF変異と臨床病理学的特徴との関連性はみられなかった。同じ症例に関してSMO変異の検索も行なったが、SMOの変異に関しては検出できなかった。また、歯原性粘液腫の患者サンプルを用いて全エクソーム解析を進め、その原因遺伝子を同定した。
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