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2020 年度 実施状況報告書

口腔がん組織において予後マーカーとなりうるPRC2構成蛋白質の機能探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K10146
研究機関札幌医科大学

研究代表者

丹下 正一朗  札幌医科大学, 医学部, 助教 (40571211)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード口腔癌 / エピジェネティクス
研究実績の概要

申請者が口腔癌由来細胞株HSC-2を用いて行った実験では、PRC2複合体のうちヒストンメチル化を行う酵素サブユニットであるEZH2以外の一部遺伝子をsiRNAによってノックダウンした際に、コントロール細胞に比べて癌抑制遺伝子であるCDKN1Aが発現上昇することをmRNA、蛋白質双方のレベルで確認した。これらの現象は、酵素サブユニットであるEZH2のノックダウンとは異なる結果であり、口腔癌細胞におけるEZH2の酵素活性に依存しないPRC2蛋白質独自の遺伝子転写制御機構の存在が示唆された。また、複数の口腔癌細胞株において同様の結果が確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により研究の遂行に必要な試薬、消耗品の流通に影響があったほか、国内での緊急事態宣言の発令等に伴い、研究活動にも一部制限が生じたため、当初の研究計画に沿った進展には至っていない。

今後の研究の推進方策

当初予定では前年度に施行予定であった市販の口腔癌組織アレイによるPRC2複合体のうち非酵素蛋白質の染色と臨床情報との相関性の検討は今年度に予定する。また、PRC2複合体蛋白質と結合する長鎖非翻訳RNA(lncRNA)をスクリーニングするため免疫沈降(RIPアッセイ)、およびRNAシークエンスを行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、一部試薬、消耗品の令和2年度内の納品が困難となったため。令和2年度の計画のうち実行出来なかった実験の遂行に必要な消耗品については、令和3年度での購入及び実験への使用を計画しており、全体のスケジュールの遅延を縮小させる予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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