研究課題
基盤研究(C)
本研究は、早期および進行した口腔扁平上皮癌におけるRNAメチル化修飾の実態を口腔潜在的悪性疾患(白板症や口腔扁平苔癬)と比較し、RNAメチル化修飾の診断学的な有用性や予後因子などの解明し、早期発見へ発展させること目的とした。m6A修飾因子の読み取り因子のMETTL3、 書き込み因子のYTHDF1、 YTHDC1は、扁平上皮癌で高率に発現し、白板症の上皮性異形成が扁平苔癬よりも高発現であった。口腔潜在悪性疾患から癌へ進展する段階で、RNAメチル化修飾因子が関与することが示唆された。
口腔病理
早期および進行した口腔扁平上皮癌ではRNAメチル化修飾因子である、METTL3、 YTHDF1、 YTHDC1は口腔潜在的悪性疾患(白板症や口腔扁平苔癬)よりも高率に発現を認めた。また、口腔潜在的悪性疾患で上皮性異形成症の一部も発現が見られた。これらの因子が、口腔癌がんへと進展する予測因子となり、早期発見の一助となり、早期治療による外科的侵襲軽減につながる可能性がある。