研究課題/領域番号 |
20K10186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
村田 勝 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (00260662)
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研究分担者 |
根津 尚史 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (40264056)
斎藤 隆史 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40265070)
建部 廣明 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40638293)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 緻密骨 / 硬化骨 / 超音波 / 電解水 / 骨誘導 / 骨再生 |
研究成果の概要 |
超音波/強酸性電解水処理骨で2週後に骨が誘導された部位は外板表層コンパートメント(閉鎖系空間)内であった.その空間内は,平坦面に比べて成長因子の局所濃度の維持や増加に貢献する.加えて,強酸性電解水による脱灰によりコラーゲン線維の有するRGD配列が露出して間葉系細胞の接着を高め細胞増殖分化の環境を提供したものと考えられる.強酸性電解水による表層脱灰は骨形成タンパク質リリースやコラーゲン線維露出に貢献したと推察する. 一方,新鮮緻密骨や穿孔骨,強酸性電解水単独処理骨の外板表層には骨誘導現象が8週後まで起きなかった.
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自由記述の分野 |
骨再生
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新鮮骨移植がゴールドスタンダードと信じられているが加工処理骨の方が骨誘導能が高いことが明らかになった.特に緻密硬化骨は構造と骨質が悪いため,骨代謝・リモデリングに調和して組み込まれない.緻密硬化骨で骨再生を早期に起こすには超音波スケーラーで骨構造の改質と酸処理でコラーゲンを露出させる処理のコンビネーションが効果的である. 新鮮骨神話が崩れ,21世紀はチェアーサイドでの本技術による加工骨が移植骨のゴールドスタンダードになるであろう.
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