研究課題/領域番号 |
20K10229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佛坂 斉祉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (90199513)
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研究分担者 |
宮崎 敏博 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (10174161)
佛坂 由可 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (10244089)
田代 茂樹 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (20300882)
近藤 愛理 (井野愛理) 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (70827633)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 矯正歯科治療 / 歯根吸収 / 歯の移動 |
研究成果の概要 |
cPLA2阻害剤を用いて、歯根吸収の原因である硝子様変性と破歯細胞活性化の両面から検証することを目的とした。ラットの上顎第一臼歯に矯正装置を装着した後、腹腔内にcPLA2阻害剤を投与した。実験終了後、組織標本を作製し染色した。cPLA2阻害剤の投与により硝子様変性に差異は認めなかった。また、細胞死についてもcPLA2阻害剤の投与による抑制作用を認めなかった。さらに、cPLA2阻害剤の投与によるcPLA2の発現量の差異も認めなかった。一方、歯根吸収量はcPLA2阻害剤の投与により抑制される傾向を認めた。これらの結果から、cPLA2が歯根吸収の発症に関与することが示唆された。
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自由記述の分野 |
歯科矯正学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
矯正治療の副作用である歯根吸収にcPLA2がいかに関与するかを硝子様変性(虚血性細胞死)と破歯細胞の分化・活性化機構という異なる2つの働きをターゲットにしてcPLA2の作用を評価しようという試みが学術的意義があるところである。また、将来的に臨床応用が可能になれば、矯正歯科治療時の重大な副作用である歯根吸収を克服し、より早く安全に歯を移動させることが可能になり、その臨床的意義は大きく社会的意義のあるところである。
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