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2022 年度 実施状況報告書

歯髄幹細胞を用いた新規外傷治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K10239
研究機関愛知学院大学

研究代表者

石坂 亮  愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (00705197)

研究分担者 林 勇輝  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10756547)
庵原 耕一郎  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 幹細胞再生医療研究部, 室長 (60435865)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード再生歯科医療 / 細胞遊走因子 / 微小環境
研究実績の概要

象牙質誘導培地で培養された歯髄幹細胞に対し、象牙質マーカーであるDSPPによる免疫組織染色を行った。組織像を観察したところ、誘導開始7日目と14日ではDSPPの 発現は認められなかった。誘導開始21日目にてDSPP陽性細胞が細胞質に発現を示した。
象牙質誘導培地で培養された歯髄幹細胞からRNAを分離し、qPCRの解析により分子生物学的解析を行った。その結果、DSPPの発現は象牙質誘導7日目の発現を基準に比較し、14日目の発現との間に有意な差は認められなかった。また、誘導7日目を比較し21日目には6.2倍の発現量があり有意に高発現を示した(図2.a)。Nestinの発現量を解析したところ、移植7日目の発現量を基準とし、14日目のNestinの発現量は7日目との間に有意な差は認められなかった。また21日目のNestin発現量は7日目と比して38.5倍であり有意に高発現を示した。DMP1の発現量は、7,14,21日目の間に有意な差は認められなかった。RUNX2の発現量を解析したところ、移植7日目の発現量を基準とし、14日目のRUNX2の発現量は7日目との間に有意な差は認められなかった。また21日目のRUNX2発現量は7日目と比して51.3倍であり有意に高発現を示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

評価する象牙質誘導マーカーを増やし、更なる検討を行ったところ、予定していたin vitroの実験系だけでは証明できず、in vivoの実験を追加した。そのため、昨年度までに論文投稿し、課題を終了する予定であったが、延長することとなった。

今後の研究の推進方策

再生歯髄・骨内でのマーカーの動態を免疫組織染色および組織から分離したRNAによる分子生物学的な検討を追加する。

次年度使用額が生じた理由

論文投稿後の査読が進まず、修正が次年度にずれ込んでしまったため。
論文投稿査読料:250,000円、抗体:180,000円を使用し、研究を遂行する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Wnt10a Is a Candidate as a Non-Cellular Agent for Induction of Dental Pulp Regeneration with Dentine-Inducing Capacity2023

    • 著者名/発表者名
      Shintaro Sakatoku, Yuki Hayashi, Taku Futenma, Ryo Ishizaka, Chikako Gemba, Hiroyuki Nawa
    • 雑誌名

      Journal of Hard Tissue Biology

      巻: 32 ページ: 41-48

    • DOI

      10.2485/jhtb.32.41

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 再生歯髄象牙質複合体におけるWntシグナルの遺伝子解析2022

    • 著者名/発表者名
      酒徳晋太郎, 林勇輝, 石坂亮, 名和弘幸
    • 学会等名
      第60回小児歯科学会
  • [学会発表] 再生歯髄においてPeriostinは細胞遊走に関与する2022

    • 著者名/発表者名
      酒徳晋太郎, 林勇輝, 中村圭祐, 名和弘幸
    • 学会等名
      第41回小児歯科学会 中部地方会

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公開日: 2023-12-25  

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