研究課題/領域番号 |
20K10244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
森尾 郁子 東京医科歯科大学, 統合国際機構, 教授 (50191010)
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研究分担者 |
關 奈央子 東京医科歯科大学, 統合国際機構, 講師 (10612690)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 批判的思考力 / 歯学教育 / アジア / カリキュラム / 学修目標 / 教育手法 / 教育評価 |
研究成果の概要 |
批判的思考力の育成は、歯学部教育において重要と考えられているが、どのように批判的思考力を育成するか、またその評価方法については、特にアジアにおいて情報が少ない。そこでアジアの協定校の教員に対して、2021年夏、コロナ禍においてオンラインで聞き取り調査を行ったところ、ほとんどの教員が批判的思考力の育成は重要であるとの認識を示したが、同時に批判的思考力育成には、さまざまな課題があることも明らかとなった。その主なものとして、時間的・人的制約、適切な教育方法や評価方法が未だ確立されていない点などが挙げられた。具体的なカリキュラム案については、2022年夏にワークショップを行って、素案を作成した。
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自由記述の分野 |
歯学教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジアの歯学部における批判的思考力の育成に関する教員の意識や、カリキュラムの現状について、これまで情報がほとんどなかったが、本研究によって、その重要性が再確認されるとともに、批判的思考力育成に伴うさまざまな課題についても明らかとなった。また、本研究成果は教員間で批判的思考力の重要性とその教育の必要性に関する共通認識を持つことに寄与するだけでなく、歯科大学上層部の批判的思考力育成に対する意識改革にもつなげることができると考えられる。また、歯学部における批判的思考力の学修目標、教育手法、評価方法案を具体的に提示することで、今後より具体的な検討がグローバルに展開することが期待される。
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