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2022 年度 実施状況報告書

デジタル印象採得装置による形態学的歯科個人識別法に関する推進研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K10255
研究機関東京歯科大学

研究代表者

笠原 典夫  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30778478)

研究分担者 中村 安孝  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40598851)
松永 智  東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (70453751)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード法歯学 / 法医人類学 / 個人識別
研究実績の概要

解剖実習用遺体(22体)の口腔内をスキャンし、得られた三次元データ(STLデータ)から歯式を作成した。これらの情報と光学印象採得装置により構築された三次元立体構築画像を補助的に用いることで、すべてのご遺体の身元確認をすることが可能であった。現在使用している光学印象採得装置は得られる色情報については限りがあり、これらが改善されるとさらに精度向上が期待できるものと推察された。また、STLデータについては情報容量が多く、災害地から非災害地にデータを送信する際、何らかの障害になり得る可能性が指摘され、改善の余地が残された。
一方、歯科的個人識別だけでなく、身体的特徴を用いた個人識別に関する研究についても実行された。今年度は耳介の個人特異性を明らかにするために、解剖実習用遺体(22体)より左右耳介の三次元STLデータを取得し、その相似性について検討をおこなった。右耳介の三次元データを水平的に反転させ、左耳介と重ね合わせることで、その差異を計測した。その結果、すべての試料で全STLデータの95%が6mm以下の差異にあり、左右の同一性の高さが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画の開始年度が新型コロナウイルス感染症の影響により大幅な遅れと研究計画の変更を余儀なくされたことが原因の一端である。

今後の研究の推進方策

データの取得は概ね完了しており、データの詳細な解析を行う予定である。来年度は研究の成果を学会発表および学術論文を作成し、研究成果の一端として報告する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の変更および遅延により、研究自体に遅れが生じており、当初の研究計画において購入する予定であった解析用PCおよび統計解析ソフトの購入が遅れたため。

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公開日: 2023-12-25  

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