研究課題/領域番号 |
20K10264
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
船山 さおり 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (30422611)
|
研究分担者 |
井上 誠 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00303131)
山崎 学 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10547516)
藤村 忍 新潟大学, 自然科学系, 教授 (20282999)
伊藤 加代子 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80401735)
濃野 要 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (80422608)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 自発性異常味覚 / 味覚障害 / 苦味 |
研究成果の概要 |
【背景】自発性異常味覚は,定量的な評価が困難である.そこで今回我々は,味覚センサを用いて患者の訴える「苦味」の定量化を試みた.【方法】自発性異常味覚の苦味を有しない者,および苦味を有する患者を対象として,安静時唾液を採取した.採取した唾液中の苦味を味覚センサで測定し,コントロール群と各患者の結果を比較した. 【結果および考察】患者のうち4名で,コントロール群の2SDを超える応答が認められ,さらに経過が追えた2名では,症状消退時の応答が大きく減り,2SD内に収まっていた.これらの結果から,自発性異常味覚の苦味について味覚センサーの測定が定量化できるケースがあることが示唆された.
|
自由記述の分野 |
味覚障害
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
味覚障害のうち,自発性異常味覚は「安静時の口の中の味」を有するものであり,定量的,客観的な評価ができない.最も多い主訴は苦味である.そこで本研究では,味を定量化することができる味覚センサを用いて,患者の訴える「苦味」の定量化を試みた.結果,定量化できるケースがあったことで,患者の訴えを可視化できることが示唆されたことは,診断治療の大きな一助となり,ひいては患者のQOLの向上に大いに貢献できるものと考える.
|