研究課題/領域番号 |
20K10274
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
角舘 直樹 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (20534449)
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研究分担者 |
横山 葉子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任講師 (10617244)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | Evidence-Practice Gap / Evidence-Based Dentistry / Practice-Based Research |
研究実績の概要 |
エビデンスと実際の診療との間に乖離があることをエビデンス-診療ギャップ(Evidence-Practice Gap:EPG)という。海外においてはEPGに関する研究が行われているが、日本における本格的な取り組みは少ない。EPGの発生要因としては歯科医師の個人的な要因のみならず医療制度をはじめとする国ごとに特有な要因もあることから、本研究では国内外の歯科医師を対象とした国際共同研究を実施する。本国際比較研究により各国に特徴的なEPG発生機序を明らかにし、さらにグローバルな視点からEPG改善方策を立案することを目的とする。本国際比較研究では、米国およびブラジルの研究者の協力のもと、インターネットを用いたオンラインウェブ質問票調査を2回実施する。第1回目のウェブ調査では、EPGの発生機序を検討し、第2回目のウェブ調査では、第1回目の調査結果を対象者へフィードバックすることで国際的な視点からEPGの改善方策を検討する。令和5年度(4年目)の研究実績の概要は以下の通りである。 【フィードバック調査・EPG改善方策】 ①第2回ウェブ調査システムの完成:フィードバック資料および質問項目をオンラインウェブ調査システムへ搭載した。 ②第2回ウェブ調査の実施:第1回目調査対象者にオンラインウェブシステムを用いてフィードバック資料を提示し、日本とブラジルのEPG発生メカニズムを比較検討し、日本の改善可能な要因を抽出した。各国の歯科医師のグローバルな視点から我が国特有のEPG改善方策を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は概ね予定通り進捗しているため。COVID-19感染症流行下であったため、海外の共同研究者と集まって国際学会発表を行う時期を見計らっており、来年度発表することとした。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、以下の内容について実施する予定である。 【EPG改善方策の立案・研究成果の公表】 ①全2回のウェブ調査データの解析結果から、日本とブラジルのEPG発生メカニズムを比較検討し、EPGを改善するための方策を立案する。 ②研究成果を国際的に公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19感染症流行下で海外の共同研究者との国際学会発表の時期を見計らっており、来年度に発表する予定となったため。学会参加旅費および英文校正等に使用する予定である。
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