研究課題/領域番号 |
20K10275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
越智 守生 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50169322)
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研究分担者 |
村松 真澄 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (50452991)
山口 摂崇 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (50759222)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 不良補綴装置 / 介護老人福祉施設施設 / OAG / 口腔インプラント / 口腔機能 / 歯科受診 |
研究成果の概要 |
対象者は301名(男性55名,平均年齢86.0±7.39歳,女性246名,平均年齢88.0±6.34歳)で,不良補綴残存群は26名(男性4名,平均年齢91.8±6.65歳,女性22名,平均年齢86.2±7.57歳),コントロール群は275名(男性51名,平均年齢85.5±7. 31歳,女性224名,平均年齢88. 2±6.20歳)であった.不良補綴装置残存群はコントロール群と比較して歯科受診,口腔リハビリテーション実施割合, 粘膜ケア実施割合が少なく,OAGの機能障害分類において重症度が高かった. ゆえに不良補綴装置の残存は歯科受診頻度が少なく口腔機能障害低下を見落とされていることが示唆できた.
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自由記述の分野 |
社会系歯学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
訪問歯科診療の充実によって介護老人福祉施設に歯科的な治療介入等がなされるようになったが、本研究で不良補綴物の入っている対象者が8.6%存在していた。よって歯科の介入はさらなる推進が必要であることを示唆できた。また不良補綴装置の残存は歯科受診頻度が少なく口腔機能障害低下を見落とされていることが示唆できた. それゆえ、本研究結果をもとに数値データをもとに介護老人福祉施設入所者に対して積極的な歯科受診勧奨が可能になるとともに、歯科医療者側にも歯科補綴治療に加えて口腔機能訓練を促す根拠として使用できる意義深い成果である。
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