研究課題/領域番号 |
20K10276
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
布施 恵 (長井恵) 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (30343578)
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研究分担者 |
中島 光 (藤田光) 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (00147737)
楠瀬 隆生 (桑田隆生) 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (10398852)
瀧澤 智美 (橋爪智美) 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50419785)
田口 千恵子 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (80434091)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ポリ乳酸(PLA) / ポリε-カプロラクトン(PCL) / アルカリ処理 / アパタイト / フィブロネクチン / アルブミン |
研究実績の概要 |
超高齢社会となり,加齢や歯の喪失による口腔機能の低下から,身体活動や栄養の摂取に多大な影響を及ぼすことが懸念されている。再生医療分野の研究は、めまぐるしく進歩している。歯科臨床では、口腔機能の低下を改善するため、歯科インプラント治療ならびに歯周病治療に組織再生療法が広く応用されている。顎骨の再生には十分な骨量を得ることが課題である。そこで、組織再生に使用されているバリアメンブレンに十分な生理活性を付与することが必要である。 本研究ではポリ乳酸(PLA)とε-カプロラクトン共重合体(PLCL)からなるフィルムを作製し,フィルムにアルカリ処理を施し、カルボキシル基を導入し、生理活性機能を付与したフィルムを作製した。PLA フィルムは,硬くて脆いので,顎骨のような複雑な形態には不向きで、特性には限界があるため、粘性や柔軟性のあるポリε-カプロラクトン(PCL)を複合化したフィルムを作製した(PLCL)。PLCLフィルムの生物学的実験の前に予備実験を行った。骨量の形成を予測するため、有用な方法の1つである擬似体液を使用した浸漬試験を行い、アルカリ処理したフィルムではアパタイトの沈着が多いことがわかった。さらに、リン酸塩緩衝液中でのフィルムの分解挙動について試験をしたところ、アルカリ処理したフィルムでは分解性の向上がみられた。フィルムに細胞接着タンパクであるフィブロネクチンや細胞接着阻害タンパクであるアルブミンを固定化し、フィルム表面の改質を行った。これにより、フィブロネクチンやアルブミンのフィルムへの固定化は、マウス骨芽細胞様細胞(MC3T3E-1)の増加や低下に効果的であることが示唆された。
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