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2023 年度 研究成果報告書

歯の喪失による神経変性がアルツハイマー病を発症させる分子メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K10296
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

後藤 哲哉  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (70253458)

研究分担者 松本 信英  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (40432950)
白方 良典  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (60359982)
倉本 恵梨子  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60467470)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードアルツハイマー病 / アミロイドβ / 三叉神経中脳路核 / 抜歯 / 認知機能
研究成果の概要

アルツハイマー病(AD)モデルマウスを用い、抜歯による三叉神経中脳路核(Vmes)の神経変性として細胞障害を示すATF3免疫陽性細胞が出現し、次に細胞死を示すcleaved-caspase-3免疫陽性細胞が現れた。Vmes神経細胞周囲のグリア細胞の活性化が見られ、青斑核神経細胞の減少も見られた。また、認知機能の低下は、抜歯によって認知症様行動が見られるまでの期間が、抜歯をしなかった3xTg-ADマウスに比べ約1/4に短くなった。さらに、別のADマウスでは、Vmes神経細胞内にオートファジー様膜が認められ、神経細胞の老化並にはオートファジーが関わっていることが示唆された。

自由記述の分野

口腔解剖学

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯数の減少がアルツハイマー病(AD)のリスクファクターであることは、多くの臨床研究で示唆されているが、そのメカニズムはよくわかっていない。我々はADモデルマウスを抜歯することにより関連する神経にどのような神経変性が生じ、ADの進行を早めるか実験的に検証した。その結果、歯の喪失により三叉神経中脳路核―青班核―海馬という神経変性の連鎖が生じることによってADの進行が早まることが明らかとなった。

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公開日: 2025-01-30  

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