口腔試料から本菌を確実に検出・分離するための選択培地を開発することにより、K. pneumoniaeの真の口腔内分布を調査することが可能となる。近年の研究報告により本菌に脚光が集まってきた現在、申請者がこれまでに開発されていない本菌の選択培地を開発し、これまでに詳細に解明されていない口腔内分布を解明することは非常に重要なことであり、また独自性をもった研究テーマであると考えた。また、本菌が口腔常在菌ならば本菌を除菌するのに有効な薬剤を探索し、もし口腔常在菌でないのであれば様々な環境試料を集め本選択培地を用いて本菌を検出することによって感染源・感染経路を特定することは非常に有意義なことである。
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