研究課題/領域番号 |
20K10347
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
奥田 紀久子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60331857)
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研究分担者 |
近藤 和也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10263815)
田中 祐子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (10535800)
岩佐 幸恵 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60432746)
堤 理恵 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (90789041)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 喫煙防止教育 / 防煙教育 / 新型たばこ / 加熱式タバコ |
研究実績の概要 |
本研究は、小中高校生における、加熱式タバコ等を含む新型たばこに関する知識や関心等の実態を解明し、新たな喫煙防止教育のあり方を検討することを目的としている。研究方法は、小中高等学校に出向いて、新型たばこを含む喫煙の健康への害について講義を行い、その後、アンケート調査を実施する、横断的実態調査研究である。 令和3年度は、徳島県内の中学校4校、小学校22校、計26校の児童生徒974名を対象に、喫煙防止教育を実施し、データ収集を行った。現在、データ入力を行っている途中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症予防のため、小中高等学校での喫煙防止教育の学習活動内容が制限され、本来予定していた教育の実施が不可能となっている。本来はグループワーク等のアクティブラーニングの要素を取り入れ、児童生徒が主体的に喫煙の害に気付く学習を実施する予定であった。令和3年度に実施した喫煙防止教育は、主に講義形式となり、教育のあり方を評価するには十分とは言えない状況であった。また、データ入力途中であるため、論文化等には至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度以降は、研究フィールドである小中高等学校での感染対策に配慮しながら、児童生徒が主体的に学べる教育方法を工夫し、データ収集を継続し、研究を推進させる。 具体的な方法として、現在以下の対策を検討している。教室を会場としていたが、児童生徒同士の間隔が1メートル以上取れない場合は、多目的ホールや体育館等を使用することや、至近距離でのグループワークを個人ワークに変更すること、意見をホワイトボードに書いて示すようにすること等、当該小中高等学校の担当教員と相談しながら個々の学校の在籍数や地域及び実施時期の感染状況に応じた変更を行う。 以上の対策により、年度内に20校、約800人の児童生徒から、有効で検証可能なデータの取得を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
有用なデータ収集が不十分であり、学会発表や論文投稿に至っていないため、未使用額が生じている。 次年度は、より精度の高いデータを収集するため、新型コロナウイルス感染対策を実施しながら喫煙防止教育ができる教育方法と環境を整備し、日本学校保健学会(和歌山大学)、日本養護教諭教育学会(北海道教育大学)において、研究成果を発表する予定であるため、次年度研究費と合わせて使用する計画である。
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