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2021 年度 実施状況報告書

生活習慣病の服薬者の医療費削減に向けた保健指導の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K10349
研究機関大分県立看護科学大学

研究代表者

小野 治子  大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (80827072)

研究分担者 瀬戸 僚馬  東京医療保健大学, 医療保健学部, 教授 (20554041)
赤星 琴美  大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (80300490)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード特定健診・特定保健指導 / 服薬者 / 生活習慣
研究実績の概要

本研究では、生活習慣病予防および医療費低減の目的で実施されている特定健康診査において、特定保健指導の対象者から除外されている服薬者の外来受診行動に着目し、特定保健指導およびレセプトデータを用いて、適切な外来受診や健診受診が医療費低減につながるかを明らかにすることを目的としている。
2021年は特定健診における単年度における服薬者の実態を明らかにした。特定健診の結果と標準的な質問票で生活習慣に関わる項目より服薬者の実態を調査した。2018 年に特定健診を受診した40-65歳未満6,394名のうち「高血圧症」「糖尿病」「脂質異常症」のどれか1つ以上を服薬している者は1,617(25.3%)であった。それぞれの服薬者数は高血圧症は1,046名(64.7%)、糖尿病は302名(18.7%)、脂質異常症は830名(51.3%)であ李、3つの薬を服用している者は68名(4.2%)であった。服薬者は、非服薬者と比較すると、検査値および生活習慣ともに不良であった。さらに、高血圧薬の服薬者において正常値内にある者は30.2%、糖尿病では50.1%、脂質異常症では73.9%であった。また、服薬者の生活習慣の改善に関する意識では、服薬者では改善の意志がある者の割合が約50%であり、服薬者の生活習慣を改善する意志をサポートする仕組みが必要であることが明らかになった。さらに、対象者の経年的変化の分析、医療費の分析を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

特定健診受診者の単年度における服薬者の実態を明らかにすることができた。ただし、経年的な要因や医療費の分析に関しては現在も継続して分析中であり、次年度以後に取り組む予定である。

今後の研究の推進方策

2022年度は、今まで分析してきた内容について論文投稿する。さらに保健指導の体制についての検討を進める。

次年度使用額が生じた理由

学会発表と打ち合わせの旅費に計上していたが、次年度以降に使用する予定である。また、研究成果を論文として公表する予定であり、その経費が発生する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Change in waist circumference and lifestyle habit factors as a predictor of metabolic risk among middle-aged and elderly Japanese people: population-based retrospective 10-year follow-up study from 2008 to 20172022

    • 著者名/発表者名
      Ono Haruko、Akahoshi Kotomi、Kai Michiaki
    • 雑誌名

      Archives of Public Health

      巻: 80 ページ: -

    • DOI

      10.1186/s13690-022-00836-z

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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