研究課題
医療技術評価(Heath Technology Assessment: HTA)における多角的価値の評価方法の確立を目指して本研究班を開始した。一つ目の課題である、慢性疾患などのnon-life threatening diseaseと癌などのlife-threatening diseaseにおける日本の一般人および医療専門職が重視する基準の重みづけについては、まず研究者による文献調査から得られた基準の絞り込みと、それに対する上記のstakeholderを対象としたweb調査は終了し、結果をまとめた(詳細はR2の報告書参照のこと)。二つ目の課題として、多基準意思決定分析(Multi-Criteria Decision Analysis:MCDA)の一つの方法として海外で提案されているEVIDEM frameworkでイタリアにおいて実施された調査の、日本における実施可能性の検討は、対象者に提示するシナリオの翻訳までは進めたが、コロナ禍の影響および、疾患のシナリオが患者には理解困難である可能性が指摘され、調査は予想通り進まなかった。その代わり、まず、国際医薬経済・アウトカム研究学会(ISPOR)のtask-forceや米国の研究者らが議論し、まとめた、Elements of Value in Health Care(いわゆるValue flower)という、複数の価値基準を紹介した(詳細はR4報告書参照)。さらに、R5年度は、患者や一般人の健康価値を日本のHTAにより反映させるために、日本におけるCOVOD-19患者の効用値(utility)に関する一般人を対象としたweb調査と、喘息患者を対象としたEQ-5DやQOL/PROのweb調査を行った。前者は調査がほぼ終了し、後者は計画立案まで本研究班の期間内に済ませることができた。
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Health Qual Life Outcomes
巻: 22 ページ: 8
10.1186/s12955-023-02224-9
Value Helaht Reg Issues
巻: 40 ページ: 118-126
10.1016/j.vhri.2023.11.003
BMC Health Services Research
巻: 24 ページ: 335
10.1186/s12913-024-10707-8