研究実績の概要 |
研究分析用のデータを厚生労働省及びアルトマーク入手し、データのクリーニング基本モデルの構築、分析を進めている。今年度中に、分析モデルの成熟を行った。目的外利用申請では、医師・歯科医師・薬剤師調査と医療施設調査の同時申請を済ませ、データ連結を行った。またアルトマーク社のデータ利用により、さらに多くの項目をモデルに組み込みモデルが充実した。これらを用いて、医師間の関係性についてネットワーク分析を応用したマルチエージェントシステム(Multi Agent System)及びシステムダイナミクス(System dynamics)によるシミュレーションモデルを構築した。少子高齢化といった人口学的要因と、専門医減少と医療ネットワークといった地域連携や高度・救急医療の均てん化といった資源の集中と分散などの医療政策的要因について評価し、地域包括ケアと地域医療構想の医療政策的エビデンスを報告する。米国における技術研修を予定していたが、コロナ禍によって開催が中止となった点は懸念されるが、研究遂行上の大きな障害とはならない。 本年度の本テーマに関連する業績としては、医療へのアクセスに係わる産科医療補償制度データを用いた脳性麻痺の治療に関する原著論文が3件あった。 1) Ichizuka K, Toyokawa S, etal. J Obstet Gynaecol Res. doi: 10.1111/jog.14447. 2) Yamagishi H, Osaka H, Toyokawa S, et al. Pediatrics International. doi: 10.1111/ped.14536. 3) Nakao M, Nanba Y, Okumura A, Hasegawa J, Toyokawa S, et al. BJOG. doi: 10.1111/1471-0528.17089.
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