研究課題/領域番号 |
20K10379
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
立石 洋平 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (30412167)
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研究分担者 |
松本 武浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (20372237)
河野 浩章 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (30325659)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | レジストリ / 脳梗塞 / 心不全 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、脳梗塞や心不全で入院し、退院した患者の血圧や体重などの身体的データや血液データが継続して入力されるレジストリを作ることである。それにより、患者の変化を知り、疾患発症を予測することが最終的な目標である。総合病院と開業医の間で同じ患者を共有できるシステム、あじさいネットを使うことにより、自動で血液データが入力されるシステムを構築することができた。血圧や体重は手入力する必要があるが、情報の共有はあじさいネットで容易に可能である。今後は、患者の登録を行っていくことになるが、現在のところ、登録患者はまだ少ない。問題点は、患者登録の煩雑さにある。あじさいネットへの登録と検査データの登録の同意が必要で、開業医の理解を得ることが難しいことが問題である。開業医にわかりやすい説明文書を準備し、患者登録をすすめていく。その後はデータの解析を行う。データ解析は、登録した患者が脳血管障害や心疾患を発症した際に、後ろ向きにデータを解析する。本研究の現在の段階で重要なことは患者を多数登録することである。また、可能であれば自宅での心電図測定ができるように家庭で測定できる機器を貸与して、潜在性心房細動の検出を行えるよう研究環境を整えてく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
患者登録のためには、すでにあじさいネットに登録されている必要がある。脳梗塞で入院した患者では、もともとかかりつけがなかった患者や、またかかりつけがあってもあじさいネットに登録されていない患者が多く、本研究へ参加できる患者が現状ではまだ少ない。 開業医へとの連携が不十分である。開業医が登録しないといけないものがいくつかあり、開業医の負担となっている。
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今後の研究の推進方策 |
脳梗塞で入院した患者で、すでにあじさいネットに登録されている患者を可能な限り本研究に参加していただく努力を継続する。あじさいネットに登録されていない患者は、新規にあじさいネットに登録するようにする。開業医が登録するものを可能な限り、あじさいネット本部で行うようなシステムに変更する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染症の影響で、学会参加の旅費が不要であった。次年度は患者登録を積極的に行い、登録された患者の血圧や心電図を測定するためのウェアラブルデバイス購入を検討する予定である。
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