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2020 年度 実施状況報告書

レセプトを用いたがん診療の地域連携の実態把握と効果分析

研究課題

研究課題/領域番号 20K10385
研究機関摂南大学

研究代表者

小川 俊夫  摂南大学, 農学部, 教授 (40570974)

研究分担者 祖父江 友孝  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50270674)
阪口 博政  金沢大学, 経済学経営学系, 准教授 (60757516)
喜多村 祐里  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教授 (90294074)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードがん診療 / 地域連携
研究実績の概要

本研究は、がん診療の地域連携の実態とその効果を明らかにすることを目的として実施する。本研究の実施にあたり、先行研究で構築した全国健康保険協会(以下、協会けんぽ)が保有するレセプトなど各種データを収載した分析用DBと大規模コホートを活用・拡張し、また先行研究で確立したがん患者の特定手法を用いて、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの各種がん患者をレセプトを用いて抽出し、がん診療の地域連携の実態について、受療医療機関別、医療圏別、がん部位別、初発・再発がん別など多角的な分析を実施する。さらに、地域連携の実現に影響を与えた要因を明らかにするほか、がん診療の地域連携の医療費や予後に与える効果についても分析を行う。これらの分析を通じて、わが国におけるがん診療の実態を地域連携の視点から精緻に明らかにするとともに、地域医療構想の視点からがん医療のあり方について考察し、政策提言を行うための基礎資料を作成する。
研究初年度の本年度は、協会けんぽ支部の参加による研究班を組織したほか、参加支部のデータを連結し大規模コホートを構築できるよう、準備を進めた。また、先行研究の手法を応用し、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんのがん患者の抽出を実施し、その妥当性についても確認を行った。また、地域連携の実態分析に向け、診療機関情報などを収集し、分析用データベースへの取り込みを行うなどの各種準備を実施したほか、地域連携の要因分析と影響分析については、現在手法について検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究初年度の本年度は、協会けんぽ支部の参加による研究班を組織したほか、参加支部のデータを連結し大規模コホートを構築できるよう、準備を進めた。また、先行研究の手法を応用し、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんのがん患者の抽出を実施し、その妥当性についても確認を行った。さらに、地域連携の実態分析に向け、診療機関情報などを収集し、分析用データベースへの取り込みを行うなどの各種準備を実施した。また、地域連携の要因分析と影響分析については、現在手法について検討中である。本年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、本研究実施のために協会けんぽ支部への訪問が大幅に制限されるなか、本研究の実施に向けて分析用プログラムの構築などを中心に作業を進め、また支部への訪問ができる地域・タイミングで訪問して作業を進めるなど、工夫をしつつ実施したものの、がん診療の地域連携の実態把握が十分にはできておらず、研究2年目の課題である。全体としては、予定よりやや遅れ気味ではあるものの、概ね順調に進行している。

今後の研究の推進方策

研究2年目以降は、がん診療の地域連携の実態分析、要因分析、影響分析それぞれについて、鋭意作業を実施する予定である。特に、地域連携の要因分析は研究2年目を中心に実施する予定であり、そのために1年目に実施予定であった実態分析も行う予定であり、新型コロナの影響による遅れを2年目で取り戻す予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大により、本来の研究計画に基づいた協会けんぽ各支部での作業を実施できず、2年目にずれ込んだため、本年度の利用額が大幅に少ない結果となった。研究2年目は、新型コロナの状況次第ではあるが、当初予定の初年度と2年目を同時に実施予定であり、そのために初年度の研究費を繰り越す形となった。

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公開日: 2021-12-27  

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