研究課題/領域番号 |
20K10392
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研究機関 | 盛岡大学 |
研究代表者 |
村澤 秀樹 盛岡大学, 栄養学部, 准教授 (50770202)
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研究分担者 |
山本 寛 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00283557) [辞退]
下妻 晃二郎 立命館大学, 生命科学部, 教授 (00248254)
齋藤 翔太 聖路加国際大学, 臨床疫学HTAセンター, 特任講師 (60739465)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 肥満 / QOL / 効用値 |
研究実績の概要 |
本研究は、肥満に関連した保健医療介入の費用対効果を比較するために必要な、日本人肥満者の総合的な体格(BMI)ごとの効用値(医療経済評価に利用可能な選好に基づくQOL尺度)のインデックス(データの一覧表)作成を試みるものである。 当初、データの一部として、日本肥満症治療学会の協力で収集が行われている高度肥満患者の効用値を使用する予定であった。しかし、①新型コロナウイルス感染症の蔓延等によりデータの収集が芳しくないこと、②データ収集時の患者同意書の内容上、本研究へのデータ提供が行えないこと、が判明した。このため、研究分担者の変更を行い、インターネットでのパネル調査を強化することで対応することとしたところである。現在、その調査実施のための先行文献の精査や調査の準備を進めている。 基本的な調査項目は、高度肥満症患者に対する効用値調査をベースとする予定であるが、新型コロナウイルス感染症の蔓延状況下で、肥満症患者のリスクや健康に対する考え方が異なってきているる可能性があり、これらの動向等も見極めて、質問の時期や内容を検討していく必要がある。 本研究に一部関連した実績として、令和3年3月開催の第41回日本肥満学会・第38回日本肥満症治療学会において、肥満症治療における費用対効果評価の実施に関する概要の発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度は、研究分担の見直しによる研究の軌道修正を図った。しかしながら当年度は、新型コロナウイルス感染症の蔓延下で、研究者の教育・研究状況が通常と異なり、特別な対応が必要な年であった。このため、想定されたエフォートを割くことが難しく、実質的に研究を1年を先送りする状況となった。
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今後の研究の推進方策 |
直近の肥満と効用値に関する知見を整理するとともに、次年度以降、インターネットパネル調査を実施し、研究データの収集を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)研究の進捗が遅れており、調査実施などが後ろ倒しになっているため。 (使用計画)今後の調査の実施等に合わせて、次年度以降に必要な経費の執行を行っていく。
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