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2021 年度 実施状況報告書

医療経済評価で使用する選好に基づく尺度の網羅的開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K10394
研究機関国立保健医療科学院

研究代表者

白岩 健  国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (20583090)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードQOL値 / 効用値 / QALY / 質調整生存年 / 介護者 / ASCOT
研究実績の概要

本年度は介護者(care giver)向けの尺度であるASCOT-Carer (the Adult Social Care Outcomes Toolkit for caregivers)の価値付け調査を行い、日本語版の換算表を作成した。被介護者向けの尺度であるASCOT SCT4については筆者らによって日本語版換算表が作成されていたが、ASCOT-Carerについては未確立であり、ASCOT-Carerの回答をQOL値(効用値)に変換することができずにいた。また、介護者用尺度としては、CarerQolや the Carer Experience Scale(CES)などが存在しているが、いずれも日本における換算表は作成されておらず、我が国で初めて作成された介護者用尺度の換算表である。価値付け方法としては、一般人を対象にbest worst scaling (BWS) 法とcomposite time trade-off (cTTO)法により、健康状態に対する選好を調査した。回答者数はBWS法約1000名、TTO法は約200名である。BWS法はWEB調査により調査を実施したが、TTO法は回答が複雑であるため対面調査に基づいた。BWS法で得られた回答は混合ロジットモデルにより解析を行い、TTOのスコアにマッピングすることにより換算表を得た。ASCOT-Carerにより得られるQOL値は0.02から1までの間であった。最も選好が強かったのが” “space and time to be yourself”の1段階目であり、最も好まれなかったものが“space and time to be yourself”と “control over daily life”の4段階目であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

選好に基づく尺度の換算表等の開発は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

前述のように本研究は順調に推移しており、その他の選好に基づく尺度についても翻訳や換算表などを開発していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

本年度の研究を効率的に進めることにより研究費の余剰が生じたものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Japanese preference weights of the Adult Social Care Outcomes Toolkit for Carers (ASCOT-Carer)2022

    • 著者名/発表者名
      Shiroiwa T, Nakamura-Thomas H, Yamaguchi M, Morikawa M, Moriyama Y, Fukuda T, Allan S, Malley J
    • 雑誌名

      Qual Life Res

      巻: Online ahead of print ページ: 1-9

    • DOI

      10.1007/s11136-021-03076-w

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2022-12-28  

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