研究課題/領域番号 |
20K10402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
竹本 俊伸 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (00236506)
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研究分担者 |
仁井谷 善恵 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (40403505)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 歯科 / 飛沫感染 / 感染対策 / 新規検出法 / 口腔ケア |
研究成果の概要 |
COVID-19の蔓延時に注目された歯科診療・ケアにおける飛沫感染についてのエビデンス構築のため,染料系インクの印刷紙を使った新規の検出方法を用いて検討を行った。歯磨き(手磨き,電動ブラシ),超音波スケーラー,回転ブラシ,スリーウェイシリンジ,エアタービン切削による飛沫の飛散を測定した結果,エアタービンによる切削(60cm)や術者磨き(77.5cm)などで非常に遠くまで飛沫の飛散が検出された。また,エアタービンによる切削では,口腔内・外のバキュームでの飛散防止効果が全くみられず,現在歯科医療で実施されている飛散防止策の見直しが必要であることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
口腔保健学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科医療における感染性飛沫の飛散に関しては,特に飛散範囲についてのエビデンスがほとんど存在せず,飛沫感染に対する対策は,医療従事者の経験をもとに実施されていたと言える。本研究で,実際に,歯科医療における感染性飛沫の飛散が現状の感染対策では防ぎきれていないことを示したことで,今後の感染性飛沫による感染に対する対策の改善について,大きなエビデンスを提供するもので,COVID-19蔓延以来重要視されている飛沫感染防止の面で,歯科に限らず,医療全体や社会的にも大きな意義がある。
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