研究課題/領域番号 |
20K10419
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
神 光一郎 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (00454562)
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研究分担者 |
中塚 美智子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (70368158)
濱島 淑恵 大阪公立大学, 大学院現代システム・科学研究科, 准教授 (30321269)
芦田 麗子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師 (40319455)
梶 貢三子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 准教授 (80848383)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 口腔崩壊 / 乳歯列期 / 生活環境要因 / 全身の発育・成長 |
研究実績の概要 |
本調査研究では、幼児期におけるう蝕多発(口腔崩壊)者に関する実態調査を行い、う蝕多発(口腔崩壊)が口腔機能や全身状況に与える影響について分析・検討することを目的として実施した。 その結果、対象者2,191名のうち9.6%(210名)で乳歯う蝕(未処置歯)が認められた。3本以上の乳歯う蝕(未処置歯)が認められた者は3.5%(77名)、10本以上の乳歯う蝕(未処置歯)が認められた者は0.4%(9名)認められた。また、園児データ(全体)と乳歯う蝕3本以上を有する園児データの比較では、口呼吸が多い幼児は、全体では21.5%であったが、う蝕が多い幼児では23.8%と多かった。さらに、笑顔や微笑みがあまりない、歯を見せずに微笑むことが多い幼児は、全体では0.3%、2.3%であったが、う蝕が多い幼児では1.5%、16.8%とそれぞれ多かった。集中力がない幼児は、全体では7.7%であったが、う蝕が多い幼児では26.6%と多かった。一方集中力がある幼児は、全体では37.5%であったが、う蝕が多い幼児では22.7%と少なかった。 本研究結果から、対象者の3.5%(77名)で3本以上の未処置歯のう蝕が認められ、さらには0.4%(9名)では10本以上のう蝕が認められた。口腔崩壊の素地は、すでに幼児期から始まっている可能性が示唆された。またう蝕の本数が増えるほど体調を崩したり集中力が無くなる者の割合が増える結果となった。う蝕が多い幼児の家庭環境では、ひとり親や共働きなどが背景としてあり、また子どもの口腔の健康に理解不足である保護者が6.8%存在することが明らかとなるなど、乳歯う蝕には家庭環境が影響している可能性が認められた。 う蝕が多い子どもの口腔を守るためには、「家庭での定期健診の受診」「家庭での歯磨き習慣の改善」「園児への保健指導」など、歯科医療機関と家庭、こども園それぞれの取組と連携が不可欠である。
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